くまくま姉さんのひとりごと 

バツイチ50代バブルの生き残りが、恋愛・結婚・離婚について語ります。悩める方も、そうでない方も、楽しんでいただけたら嬉しいです!

当家のしきたり  ~土曜の夜は~

ここ1年半以上、長引くコロナ禍で、リモートでの仕事や授業が加速しましたね。
会議も面接もZoomで行うことが、めっきり増えたと思います。


そう、現在はZoom。ひと昔前は、Skype。


都内の義父母の家から、ちょっとだけ距離のある某地方都市に住んでいた、私たち(元)
夫婦。ひんぱんな電話や、突然の襲撃(突然、泊りがけで来るんですよ!)も慣れっこ、
夫に対する小さな違和感は数々あったものの、それなりに楽しく暮らしていました。


が💡そんな時、突然、新しい「しきたり」が加わることになりました。
それは・・・「家族でSkype!」
毎週土曜の9時から、義父母夫婦と私たち(元)夫婦で、2対2で画面越しに「楽しいおしゃべり」をするという新しい「当家のしきたり」です。ただし、義父母が旅行や外出などでSkypeができない時は中止になります。また、私たちが旅行や用事でSkypeができない時も、中止になりました。義父母は不服そうでしたが・・・。


発案者の義父曰く「こんないいものを使いこなさないのは、もったいない。離れて暮らす
家族には、もってこいだ」。義母も「これで、いつでも〇〇ちゃん(元夫)のお顔が見れるわ~」。彼らにとっては、本当に素晴らしいツールだったと思います。離れた場所にいても私たちからの「週間報告」も、義父母からの「週間チェック」と「教育的指導」も、その場でいっぺんに、できるんですから。それも、お互いの顔を見ながらリアルタイムで💦


土曜の夜は、食事も早々に終え、アルコール・タイム(笑)も中断して、パソコンを
立ち上げて机の前にスタンバイします。外出していても、時間までには帰ります。お皿洗いをしていて、9時を1秒でも過ぎようものなら、夫(元です、しつこい(笑))が叫びます。
「くまくま🧸、時間、時間!」


毎週、義父母は満面の笑みで現れます。軽く挨拶をした後は、義母のチェック炸裂です。
「あら、〇〇ちゃん(元夫の名前です)、そんな色のお洋服、着るようになったのね。
くまくま🧸さんの趣味かしらっ?ずいぶん派手ねえ~」
「あらあら、そんなにくっついちゃって。仲が良くていいわね~」
「〇〇ちゃんは、お仕事どうなの?くまくま🧸さん、ちゃんと資格試験のお勉強、
手伝ってくれてるのっ?」


そして、毎回決まって、しつこく聞かれるのが、お料理の話。
「今夜の夕食、何だったの?〇〇ちゃんの好物かしら」
夫が「すご~く美味しかったよ~。くまくま🧸の作る〇〇〇、世界一だよ~」
こんなこと言おうものなら、もう大変です💦
「あら、くまくま🧸さんの〇〇〇、そんなに美味しいの?どんなレシピなのかしらっ?
何が入っているのかしらっ?知りたいわ~、ママも作ってみたいわ~」
いやいや、お義母さん、教えて欲しいっていう顔じゃないですよ。怖い、怖いです。


義父も、義母へのフォローは忘れません。
「じゃあ、今度帰ってきた時に作って食べさせてもらおうじゃないか。楽しみだねえ」
「お隣の〇〇さん、嫌味でね、いつもお嫁さんの自慢ばかりするんだよ。〇〇ちゃんも、
早く本社に戻れないかねえ。早く同居したいよ」


義父母は勝手に喋りまくり、自分たちがすっきりするまで、延々とSkypeは続きます。
Skypeなんか考えたの、誰よ!!(怒)


ちなみに、この「しきたり」は、私が元夫に離婚宣告をした後に、自然消滅しました。

今日の甘いもの。もうすっかり秋🍁秋といえば、芋栗南瓜💓
ってことで、くまくま🧸お手製、さつま芋のタルトをアップしました。
ちょっと和風に大学芋っぽく。黒ゴマがアクセントです。
さつま芋は、和風洋風どんなお菓子でも大好き💓でも、一番好きなのは焼き芋(笑)


くまくま🧸姉さん

離婚調停にて  ~調停委員も「人の子」です②~

(昨日の続きです)
2回目の調停で、熟年ベテラン調停委員さんが、私たちの(というか、元夫との)
調停を、次回で終わりにしたい、そんな本音を口走りました。
やんわりと理由を尋ねても「あなたが気にすることじゃないから」の一点張りです。
そこで私は、ターゲットを変更して、もう一方の調停委員の女性をじーっと見つめて、
理由を教えてほしいと訴えてみました。


女性調停委員さんは、知的で落ち着いた50代後半とおぼしき方です。会話をしていると
とても頭の切れる方だというのが分かります。はきはきとした口調で、ときどき冗談も
交えて、いい具合に話を進めてくれます。私の考えや気持ちもしっかり汲み取ってくれ
て、的確な助言もしてくれます。服装などの見た目は、少し固そうな感じもありますが、
眼鏡の奥の瞳が茶目っ気たっぷりで、なんとなく惹かれてしまいます。


女性委員は、私の視線に苦笑いしながら言いました。
「申し訳ないけど、職務上、お話できないんです。本当は、言いたいんですけどね」
ああ、やっぱり。教えてもらえないのね。そんな私の心中を察してくれたのでしょう、
彼女は慰めるように、明るく諭してくれました。
「そういう訳だから、今日もしっかり話を進めましょう。そして、次回までに準備
することをまとめましょう。心残りのないように、やり残しのないように。しっかり
考えをまとめて、あなたが納得できるかたちで、無事に成立させましょう」


元夫の引き起こした「何か」が、元夫に対する調停委員たちの印象を、すこぶる悪いもの
にしたようでした。また、委員たちが、私の立場や気持ちについてを、より一層理解して
くれることにつながったようでもありました。それは私にとって、とてもありがたいこと
でした。そしてこの時、ここにいる調停委員ふたりが、私の味方についてくれたことを
確信したのでした。


嘘偽りなく事実を伝え、真剣に本音で話をし、一緒に着地点を模索しているうちに、
当事者と調停委員の間に心が通い合うことも、ある種の絆ができることも、あるんですね。
ひとことでいうと「戦友」みたいな。それとは逆に、お互いに不信感や嫌悪感を持ち、調停
自体に影を落とすこともあるんですね。調停委員だって、人間ですからね。
調停委員を味方につけることは、自分の望む条件で離婚を成立させるための鉄則なんです
けどね。元夫は、そんなことも分かっていなかったのかもしれません。フッ、甘いな。


それにしても!元夫は、何をしでかしたのかしら?いまや永遠の謎となりました💦

今日の甘いもの。昨日アップしたタルトタタン🍎の切り身(笑)一切れ分です。
とろ~り甘酸っぱい美味しさが伝わればいいなあ😊


くまくま🧸姉さん

離婚調停にて  ~調停委員も「人の子」です①~

離婚に占める調停離婚の割合は、約1割とか。
残り9割近くは協議離婚で、裁判となるのは、ごくわずかだそうです。
私の場合は、この約1割の調停離婚でした。


離婚調停は、当事者2名(夫・妻)がそれぞれ、調停委員会と一緒に進めていきます。
調停委員会は裁判官1名と、調停委員2名の計3名で構成されますが、裁判官は必要に応じての出席となります。なので実際には、それぞれの当事者が調停委員2名と一緒に、ほぼ3名で進める形になります。ちなみに、私が担当裁判官とお会いしたのは、初回アタマの、ほんのわずかな時間と、三回目(最終回)のあとの、調停の成立を告げる際の10分程度だったと記憶しています。私の場合だけでなく、たぶん、当事者と担当裁判官が直接お話する機会は、ほとんど無いのかもしれません。裁判官は、調停委員からの報告を参考にして判断することになるでしょうから、調停委員の影響力は大きいと思われます。


調停委員になるには特に資格は必要ないものの、一定の基準があるそうです。
大前提として、人生経験豊富な40歳以上70歳未満の男女であることがあげられます。
あとは、以下のいずれかに当てはまる方だそうです。
 ・弁護士資格を有する者
 ・民間や家庭の紛争解決に必要な知識を有する者
 ・現代の社会生活において豊富な経験と良識を有する者
なので、裁判所の管轄地域のベテラン弁護士さんが選任されることが多いようですが、
小中学校の校長先生、民生委員などが選任されるケースもあるようです。
離婚調停の場合は、調停委員は男女1名ずつ、という決まりがあるそうです。


説明が長くなってしまいました💦で、私の調停の際のお話を!
2回目の調停の席でのこと、初回と同じように、テーブルをはさみ、私の前に2名の調停
委員が並んで座っています。挨拶がてら軽い世間話をしたあと、男性の調停委員さんが
少し顔を赤らめ、興奮した様子で吐き出すように言いました。
「次回の調停で、最後にしましょう。決着をつけましょう」


え?なに?女性の調停委員さんは「やれやれ」っという感じでため息をつきました。男性委員は、さらに顔を赤くして付け加えます。
「調停なんてね、長引かないほうかいいんです。早くすっきりして、新しい人生を歩んだ
ほうがいい。それが、あなたのためだからね」


まあ、そうよね。離婚調停にかける時間と労力は、少ないほうがいいに決まってる。
でも、何だろう。何か引っかかる。男性委員さんが、いつもと違う。
もうすぐ70歳を迎える彼は、今回の私たちの調停が最後になると言っていました。記念に
なる調停だよ、と笑っていました。長い間、委員をされていたご様子です。弁護士さんと
いうよりは校長先生という雰囲気の、親しみやすくて優しい熟年男性です。そんな彼の、
いつもと違う様子に、私は戸惑っていました。見かねた女性委員の助け舟が入りました。


「あのね、さっき、ちょっとあったのよ。相手方との調停の場でね」
その言葉に、少し落ち着きを取り戻した男性委員が、気まずそうに語りだしました。
「私はね、彼に会いたくないんです。顔を見るのも嫌なんだよ。これ以上、話をしたく
ない。正直、関わりたくない。あなたも、早く彼と離れたほうがいい」
「だから、次回で終わりにしたいんです!」


「あの・・・彼が何か失礼なことをしたんですね。申し訳ありません、本当にごめんなさい」私が詫びると、男性委員は一瞬、目を見開いたあと、早口で言いました。
「いやいや、あなたが謝ることじゃない、あなたが悪いんじゃない。そもそも、もう他人
になるんだからね。あなたとは関係ない人間のしたことだよ」
そう言ったあと「大人げなくて、すまないね」と、申し訳なさそうにつぶやきました。

今日の甘いもの。りんごシリーズ(笑)で、くまくま🧸作・タルトタタン🍎
アップルパイより作りやすいかも😊ポイントは、美味しい紅玉を見つけること(笑)
紅茶にも合いますが・・・飲める方には、白ワインがオススメですっ!!


くまくま🧸姉さん