くまくま姉さんのひとりごと 

バツイチ50代バブルの生き残りが、恋愛・結婚・離婚について語ります。悩める方も、そうでない方も、楽しんでいただけたら嬉しいです!

義母のキッチン

キッチン。そこは、炊事という家事をする場所でもありますが、お料理好きにとっては
趣味を楽しむ場、遊び場でもあります。私もお料理が大好きなので、キッチンは大切な
基地(笑)、お気に入りの場所です。より快適で楽しい場所にすべく、掃除や整理整頓、
衛生管理にぬかりなし、です。


でも、人それぞれ。キッチンへの思いも、キッチンの扱いも、人によって違って
当たり前なんですよね。


結婚が決まり、いろいろな準備が始まった頃、彼(のちの夫、そののちの元夫💦)から
義母からの「お誘い」という名の「ミッション」をいただきました。
それは「〇〇ちゃん(彼の名前)の大好物の作り方を教えてあげるから。今度の日曜日、
いらっしゃいね」という指令です。「うちのお嫁さんになる人に、我が家の味を伝えたい
って言ってたよ。姑として」そうですか・・・。お姑さんの教育的指導の一環ですね。


当日の朝、いざ出陣です。手土産はもちろん、エプロンとハンドタオル、髪留め(ヘア
クリップ)も持参し、手抜かりはありません。料理教室に行く気分です。
「あら~おかえりなさ~い。くまくま🧸さんは、いらっしゃいだわね~」
挨拶のあと、義母がお茶の準備をしている間に、彼が家の中を案内してくれました。
居間に戻って軽くお茶をした後は、いよいよ本日のミッション開始です。


「うちの〇〇ちゃんね、ママのピザが大好きなのよ~。世界一美味しいんですって!
まあ、いきなりは無理だと思うけど、とりあえず教えてあげるわねっ」
派手なエプロンを身に着けて、ドヤ顔で仁王立ちする義母は、料理研究家気取りです。
が!キッチンは、作業台も床も、ごちゃごちゃと物に溢れていてます。壁面に並ぶ
食器棚には、食器がギュウギュウ詰めになっています。出窓に飾った花瓶のお花は、
下を向いてしょんぼりしています。お花につられて、私も下を向いてしまいました。


そんなことお構いなしで、義母はゴキゲンです。「まず、ピザを仕込んで。焼いている
間に、他のお料理作りましょ」「その前に、どこに何があるかを教えないとね~」 
そうですね、でも、その前に片付けておいて欲しかったですね・・・。


義母は手始めに、冷蔵庫を開けました。冷蔵室は、もうこれ以上何も入らないくらいの収納率です。使えるものと使えないものを見分けるのも大変そうだし、詰めすぎたせいで、庫内のライトが隠れてしまい、真っ暗で、何があるのかよく見えません。
「いつも買い過ぎちゃうのよね~、パパとふたりなのに、〇〇ちゃんの分も買っちゃうの」
「賞味期限が切れてるのがあったら、処分しちゃってね」「ついでに冷凍庫も、お願い
ね。日にち見て、適当にね」冷凍室は、食材が入っているとは思えない有様でした。


私が冷蔵庫内を片付けているのもお構いなしに、義母はどんどん説明を進めます。
「これが食洗機。使い方、わかるかしら」義母が手前にレバーを引いたら、中からガチャ
ガチャと食器が雪崩のごとく押し寄せてきました。「このカップ、探してたのよ。こんな
ところにあったのね~」「これも全部、食器棚に戻しといてね」


「オーブン、ご実家はガス?電気?」そう言いながら、義母は思い切りよくオーブンを
開けます。今度は何が出てくるんだろう・・・。ガスだし、食器やお鍋の収納庫になって
たら怖いな💦何か変なものでも入っていたら危険・・・あ、良かった、空だった。
「くまくま🧸さん、聞いてるのっ?」


「作業台は、これ使ってね。あ、生地をこねる前に、片付けて拭いておいてね」
「食材は、こっちね。調味料は・・・ ボウルは…」説明のたびに、この言葉が入ります。
「その前に、片付けてね」「その前に、拭いてね」「その前に、その前に、その前に」


「ママの味」を教える前に、キッチンのお掃除・お片付けをして欲しかったんでしょうか。


結局、ピザもお料理もランチタイムには間に合わず、3時のおやつとなったのでした💦

今日の甘いもの。くまくま🧸作、ガトーショコラ🍫
甘さ控えめで濃厚、洋酒をきかせた大人のチョコレート・ケーキです。
洋酒は、グランマニエでも、キルシュでも、ラム酒でも、お好みで😊


お酒好きです(笑)
くまくま🧸姉さん