くまくま姉さんのひとりごと 

バツイチ50代バブルの生き残りが、恋愛・結婚・離婚について語ります。悩める方も、そうでない方も、楽しんでいただけたら嬉しいです!

お墓まいりにて  ~義母の本音~

ある秋のこと。
週末を利用して、私は夫(元夫、ですね💦)とふたり、義実家を訪ねていました。
たまたまその日は、義父が朝から出掛けていました。義母は私たちの、というより
可愛いひとり息子の帰省を首を長~くして待っていました。


「まあ、〇〇ちゃん!遅かったのねえ。ママ、お昼も食べずに待ってたのよ~」
まだ、お昼になったばかりですよね。私たちだって、まだ食べてないですけどね(怒)
「とにかく、出掛けましょっ!一緒に行きたいところがあるのよっ」
いま、着いたばかりなんですけどね。お茶の一杯も出ないんですね。
「パパもいないし、今日はチャンスなのよ。ついでに、お昼もたべましょっ」


義母行きつけのお花屋さんに立ち寄ったあと、車で移動すること約30分。向かったのは
郊外の、緑の多い高台です。夫が私に、そっと小声で教えてくれました。
「おばあちゃんのお墓だよ。母方のね」


詳しいことまでは聞いていませんが、義母は母ひとり子ひとりで育ったそうです。
義母のお母さんは看護婦をしながら、義母を大学まで出したそうです。
離婚だったのか、死別だったのか、理由は夫からも義母からも聞いたことはありません。
「いろいろ大変だったけれど、母娘ふたりで仲良く助け合って生きてきた」ということ
だけは、何度も聞かされていました。義母の母には、夫が、とても可愛がってもらった
ことは聞いていました。夫が「おばあちゃん」の話をする時は、たいてい、こちらの
おばあちゃんのことでした。


せっせとお墓をきれいにして、お花とお線香をお供えして、3人で手を合わせます。
「おばあちゃん、くまくま🧸だよ。ボクのお嫁さん。会わせたかったなあ」
夫が語りかけます。義母は、めずらしく何も言いません。しばらく、お墓に向かって
目を閉じて手を合わせていました。そして、目を開けて立ち上がると、私たちを見つ
めながら言いました。


「ママが先に死んだら無理だけど・・・。
パパが先に死んだら、ママは、このお墓に入るから。〇〇ちゃん、頼んだわよ」
え?お義母さん、いま、何て??夫は、神妙な顔をして黙って聞いています。
「あなたたちもね、このお墓に入っていいのよ。もちろん、ママがこのお墓に入ったら、
だけどね。ママ、パパより長生きするから。絶対に」そして、さらに続けたのでした。
「ママ、▲▲家のお墓には入りたくないのよ!あの人たちと一緒なんて、絶対に嫌!」


あの人たち・・・、それは義父の両親のことでした。
お墓参りのあと、遅いランチをとりながら、義父に嫁いでからの義母の苦労話を延々と
聞かされたのでした。


その夜、ふたりになったときに、夫がこんな質問をしてきました。
「くまくま🧸は、どうする?どっちのお墓に入る?」
う~ん。正直、どちらにも入りたくない。私は即答しました。
「私、実家のお墓に入る!」そして、私も聞いてみました。
「〇〇ちゃんは、どうするの?」
夫も即答しました。
「ボクも、くまくま家のお墓!くまくま🧸と一緒のお墓に入る!」


まだまだ先のことでしょうけど、元夫、どっちのお墓に入るのかな?

今日の甘いもの。昨日アップしたシュトーレンの一切れです。
断面の写真を見ると、しっとり感と熟成感が足りないのが分かっちゃいますね💦
本場のプロの味とは程遠いですけど、これはこれで美味しいんですよ😊自己満足(笑)


くまくま🧸姉さん