くまくま姉さんのひとりごと 

バツイチ50代バブルの生き残りが、恋愛・結婚・離婚について語ります。悩める方も、そうでない方も、楽しんでいただけたら嬉しいです!

「私が幸せにしてあげる」

今日は、私がアラサーだった頃の、勤務先でのお話を。


「じゃあ、よろしく!」
にっこり笑って明るく去っていったその人は、仕事の依頼も要領がよく、感じもよく、
いかにも仕事が出来そうな男性でした。背が高く、くるっと大きなバンビみたいな目が
印象的でした。


「くまくま🧸ちゃん、知ってる?いまのがJさんの旦那さんだよ」
M先輩が、そっと教えてくれました。そういえば、首から下げている社員証の名前も
Jだった。そっか、そうなんだ。初めて見ちゃった。
「ふうん。さすが、J先輩がいつも自慢しているだけあるなぁ」
まあ、私の好みじゃないけどね、と、強がってみたら、M先輩も「私も!」と同意してくれ
ました。女の僻みじゃないですよ、好みの問題ですよ(笑)


私とM先輩、J先輩は、同じ部に所属していました。J先輩とは、M先輩のようなプライベートでの付き合いはありませんでした。でも、昼食や午後の休憩時間を一緒に過ごしたり、飲み会で同席したりするくらいの親しさはありました。J先輩は、旦那様のことが大好きで、とってもご自慢のようでした。知り合ったのは、入社後の研修期間だったそうです。
同期で親近感があったこともあるようですが、見た目もとっても好みで、最初から気になっていたんだそうです。運命を感じたんですって!で、親しくなるにつれ、生い立ちや家庭環境のことを知って、こんどは使命を感じたんだそうです。何の使命か、って?それは、プロポーズの言葉を聞けば、すぐにわかります。


「私が幸せにしてあげる!だから、結婚しよう! 」
そう言って、J先輩が旦那様にプロポーズしたそうです。ランチタイムや休憩時に恋バナに
なると、よ~く話してくれましたよ、もう耳タコです(笑)同じ部署の女性社員は、みーんな知っていました。ちなみに、J先輩がそのセリフをいったとき、旦那様は涙ぐんでいたそうです。これも部内では有名な話でした。


「いいなあ。羨ましいなあ。いまだにラブラブだなんて、すごいですよね」
M先輩に同意を求めた私ですが、なぜかM先輩の顔が曇っていました。そして、J先輩の
ご主人が去って行った方向を見て、M先輩はいいました。
「うん、奥さんの方はね」そして、私に問いかけました。
「幸せにしてあげる、って。なんか違くない?
 してあげられるものなのかな?それに・・・してもらうものなのかな?」


その後、J先輩の旦那様に社内での女性問題が発覚し、それが理由かどうかは分かりません
が、人事異動で地方赴任に。そして別居すること十数年。今年の春、ご夫婦は離婚されたと、風の噂で聞きました。

アップル&スイートポテト・パイ

今日の甘いもの。くまくま🧸作、アップル&スイートポテト・パイ。
パイのフィリングはさつま芋、上は、りんご🍎で作ったお花です。(薔薇のつもり💦)
パイ生地、さつま芋、りんご、三位一体の美味しさです。ちょっと焦げたところもあった
ので💦見えないように、どアップの写真でごまかしてみました(笑)


くまくま🧸姉さん

君の好きにしていいよ

「君の好きにしていいよ」
この言葉に騙されてはいけません!優しい、なんて思ったら、まだまだ甘ちゃんです。
これは単に、無責任なオトコの口から発せられる、無責任極まりない言葉なんですっ!


結婚して半年くらいたった頃、新生活も少し落ち着いてきたので、私は意気揚々と夫に
(元夫です、しつこいですが💦)夫婦会議を持ちかけました。


私「ねえねえ。そろそろ中長期計画、立てない?これからの人生設計、一緒に考えたいの」
夫「中長期計画⁉️なに会社みたいなこと言ってんの⁉️くまくま🧸、いい加減に働きマン、   
  卒業したら~」
「いいね~。なになに、どんな計画?」なんて返事を期待していた私は、思いっきり空振りしてしまいました。


私「え⁉️だって、あたしたち夫婦だよね⁉️運命共同体だよね⁉️お互いに、夢とか希望とか、  
  目標とか、共有したいよね⁉️協力しあって、叶えたいよね。叶えてあげたいよね」
夫「だって〜ボク、もう夢が叶っちゃったもん。
  ボク、くまくま🧸と結婚できたから、あとはもう何でもいい」
はああ⁉️そんな見え透いた甘い言葉には、騙されませんよっ(怒)


私「だって、人生、まだ先は長いんだよ‼️しかも、君は私より若いんだよ‼️夢とか目標って、
  他にももっとあるでしょうよ!ってうか、ないの?ないわけないよね?」
夫「ないよ。だって、ボク、今のままで十分だから」
私は、なおも食い下がります。


私「仕事は⁉️会社は⁉️本社に戻ってからの展望は⁉️どんな街の、どんな家に住んで、どんな 
  暮らししたい⁉️子作りは⁉️子育ては?どんな育て方したい?お互いの実家や親のことと
  か、どうしたい?どんな生き方したい?どんな老後を迎えたい?」
夫「くまくま🧸と一緒でいいよ。何でも、くまくま🧸の好きにしていいよ」


それって、丸投げ💣ってことだよね(怒)
人生、もっと楽しみたいとか、より良くしたくないとか、ないんかい⁉️
彼には、いい加減なところも、人任せなところも、あるとは思っていました。
でもこれは、あまりにも無責任‼️ 私の人生にも関わるけろど、何より、自分の人生に関わるのに💢パパやママの言いなりで育ったからでしょうか。もともと世の中舐めてる失礼なヤツなんでしょうか。将来の夢とか希望とか、二人の人生への期待とか、夫としての責任感とか、妻の希望に寄り添う気持ちとか、協力する気持ちとか、何ひとつ、ないんかい⁉️


このときから、私は夫を出来の悪い息子だと思うことにしました。私には、夫はいない。
子供を産んでいないのに立派なシングルマザー。


そして時が流れ・・・、私は彼をひとり残し、家を出ました。
私は、夫のお言葉に甘えて「私の好きなように」したのでした。

今日の甘いもの。エディブル・フラワーを使ったお菓子の第2弾、お花のケーキ🌸
3層になっていて、一番下はスポンジ生地、真ん中はムース、一番上がゼリー。
お花がなければ、華がない地味なケーキです(笑)


くまくま🧸姉さん

夫婦ゲンカ

今年も10月半ば。もうすぐ、OL時代に仲が良かったM先輩のお誕生日がやってきます。
同じ職場で働いていた時は、お互いの誕生日が近づくと、お祝いのお食事会をしたり、
プレゼントを渡したり。ふたりともイベント好きなこともあり、毎年盛大に祝い合って
いました。いまも、誕生日に届くようにバースデー・カードを送っています。今年は
どんなカードにしようか、ちょとした本やお菓子と一緒に送ろうか。


ある年の人事異動で、私はM先輩のいる部署に配属されました。M先輩は、美味しい
ものもワインも大好き、可愛いものも大好き、おしゃれも大好き。年齢もちかく、趣味や
好みも似ていたので、お互いにすぐに打ち解けました。また、仕事を通じて信頼関係も
育まれていたので、いろいろなことを本音で話せる仲になっていました。


その頃、私はアラサーで、周りもどんどん結婚し始めていました。能天気な私も、さすがに
いろいろ気になるお年頃でした。一方で、M先輩はバツイチ独身になったばかりでした。
ある日、私はちょっぴり気になっていたことを、すっきりさせるべく聞いてみました。
「先輩、どうして離婚しちゃったんですか?」


「くまくま🧸ちゃん、ストレートだね(笑)」
「はい。どうしてかな、って。素朴な疑問です。まだ若いのに、もうバツついてるんだ、
 なぜだろう、って。理由が気になって」


先輩は、ひと呼吸おいてから、そっと静かに教えてくれました。
「ケンカ」
「ケンカ?仁義なき戦い、みたいな?取っ組み合いとか、ののしり合いとか?
 大けがしたとか、させたとか?それとも、食器とか壊しまくったとか?」
私の問いに、先輩はプッと吹き出してから、首を振っていいました。
「そうじゃないの。彼とね、ケンカできなかったの。それが原因」
先輩は、遠い目をしていました。


少し間をおいてから、先輩はぽつぽつと語り始めました。
「とってもいい人だったんだけどね。思いやりもあるし、賢いし、お仕事もできる。
 器用で、何でもできてね、人望もあったと思う。ちゃんと話も聞いてくれてね」
「ふーん。じゃあ、ケンカする必要もないですよね」
私は、腑に落ちません。先輩は続けます。
「でもね、人間だから、一緒に暮らしていると、嫌なところも見えてくるし、イライラ
 したり、言い返したくなるときもあったよ。それこそ、ケンカになりそうなときも」
「じゃあ、どうしてケンカしなかったの?」
私は、小学生並みにしつこく聞きます。
「しなかったんじゃなくて、できなかったの。頭にきたり、カッとなるときはあっても、
どこか頭の中が冷静になっていて。きっと、彼には本音が言えていなかったんだと思う。
心を開いていなかったのかな。本当に、いい人だったんだけどね」
「いい人なのに?信頼していなかったの?できなかったの?どうして?」


「遠慮してたのかな。本当に心を許していなかったんだと思う。本心、言えなかった。
 ケンカ、できなかった。たぶんね、本当に好きじゃなかったんだろうね」
先輩は、ちょっぴり寂しそうにぽつりと言いました。そして、優しく笑って言いました。
「くまくま🧸ちゃんは、ちゃんとケンカできる人と結婚してね」


その後、M先輩は、ケンカばかりしていた彼氏と再婚しました。

今日の甘いもの。くまくま🧸作、ナッツとドライフルーツのタルト。
タルトって、レシピが無限な気がします(笑)ナッツとドライフルーツは、
ワインのおともにも、おやつにもなるし、非常食にもなるので常備しています😊


くまくま🧸姉さん