くまくま姉さんのひとりごと 

バツイチ50代バブルの生き残りが、恋愛・結婚・離婚について語ります。悩める方も、そうでない方も、楽しんでいただけたら嬉しいです!

「ボクをひとりにするんだ」 ~元夫の叫び~

くまくま🧸の住む町は、今日は朝から風が強くて「ん?木枯らし1号?」って感じ
でした。結局、今年の1号だったのかしらん。
木枯らしの吹く季節は、人恋しい季節🍁今年も、やってきちゃいましたよ(笑)
つい先日も、独身の友人と、こんな話をしていました。
「お天気や寒さのせいもあるんだろうけど、ほんっとーに『寂しい秋』って感じ」
「心も体も温めてくれる、優しい旦那様が欲しいよね~」
「よね~」


寂しい、ひとり、孤独。そんな言葉に、思い出すことがあります。
私が本格的に離婚を考え始めた頃のことです。私は、ひとつひとつ、口に出す言葉を
注意深く選びながら、自分の思いを語り始めました。ゆっくり、落ち着いたトーンで。
最初のうちは、夫は黙って大人しく私の言うことを聞いていましたが、だんだん顔が
ゆがんできて、イライラしてきたようでした。そして、こんな言葉を投げかけてきました。


「くまくま🧸は、ボクをひとりにする気?そうなんだね?
 ボクをひとりにするんだ!ひとりぼっちにして、平気なんだ!」
ばんっ!夫は、テーブルを思いっきり両手のひらで叩き、勢いよく立ち上がりました。
「ずっと一緒にいるって言ったじゃないか!」


その時私は、なぜか分からないけれど、物凄くイライラして、カーッと頭に血が上り、
「人はね、人っていうのはね、誰でもひとりなんだよ!」
と、夫に、男言葉で冷たく言い放っていました。それも、ドスのきいた低い声で。
夫は、黙って椅子に座りなおしました。何も言わず、下を向いています。
「ひとりに、って。ひとりになりたくないの?どうして?寂しいから?」
私の言葉に、夫は顔を上げて、何かを言いたそうにしていました。
「でもね、私が一緒にいたって同じだと思うよ。私が側にいたって、寂しいと思う。
 ひとりでいるより、きっと、もっと、寂しいと思うよ」
そして「ちょっと出かけてくるね」と言い残し、私は行先も告げずに家を出ました。


孤独、孤独ねぇ。
誰かと一緒にいても、お互を思い合っていなければ、それは孤独。それは寂しい。
でも、誰かと一緒にいなくても、ひとりぼっちでも、
心の中に大切な誰かがいて、幸せを感じるなら、それは孤独じゃない。寂しくない。
孤独とか、寂しさとかって、そんなものだと、何かの本で読んだことがあったっけ。
大学生の頃だったかな。その時は「ふ~ん」って感じで、たいして気にも留めては
いなかったけど。


そんなことを考えながら、ひとりコーヒーを飲んでいました。
今でこそ、元夫は寂しい人だったのかな、なんて思いますけど、あの時は、そんなことは
これっぽっちも考えていませんでした。考える気も失せていたんでしょうね・・・。

今日の甘いもの。くまくま🧸作、チョコレート・タルト🍫
カカオ分多めのチョコを使用、ちょっぴり濃厚なオトナの味です😊フィリングだけじゃ
なく、土台の生地もチョコレート味なので、チョコレート好きにはオススメです。
ちょっと仕上げに失敗して、表面がデコボコしちゃいましたが💦お味はいいですよ😋
コーヒーでも紅茶でも、ほうじ茶でも合うと思います💓


くまくま🧸姉さん

「誰がいい?」って言われても・・・

当時、私は20代後半で。生まれて初めて会社の人事異動なるものの当事者となり、
他部署に転属されたばかりでした。配属先は、とても忙しく活気のある大きな部でした。
1ケ月もすると、私は仕事にも人にも慣れて、忙しいながらも楽しく充実した日々を
送っていました。


そんなある日、私に昼休みの電話当番の順番が回ってきました。当番は、部内の女子社員
2名で行います。同じ課の人で重ならないように、若手同士やベテラン同士にならないように、いつも同じ人同士が組まないようにと、注意が払われていました。


私にとっては、異動後、初の電話当番です。ペアを組むことになったのは、Kさんという
お局様でした。部内の女子社員数名を子分(笑)にしてグループを作り、そのリーダー
として君臨していました。さほど美人でもなく、仕事ができるわけでもなく、まして
人望があるわけでもないようでした。でも「お局様」と言われるだけあって、悪だくみや
ずる賢さには長けていたのか、子分も増え続けて、勢力は拡大していました。


「くまくま🧸ちゃん、1週間だけの我慢だからね」
「いい?うんうん頷いて、だまって食べていればいいんだからね」
「かわいそうに・・・」
同じ課の同僚たちが、心配そうに見送ってくれました。社食に行くだけなんですけどね💦


電話当番は、皆より1時間早く社食に行きます。この時間の社食は、まだガラガラです。
向かい合わせに座ったお局様は、目がきらきら光っていて、どこかワクワクした感じです。
「くまくま🧸さん、うちの部にも慣れたよね?みんなの顔も名前も覚えたよね?」
いやいや、部全体で200人以上いるんですよ、まだ1ケ月ですよ💦
心の声は届かないようで、私の答えも聞かずに、お局様は続けます。
「ねえ。うちの部だったら、誰がいい?」


「へっ?」ぶほっ!
私は、口の中のものが飛び出そうになりました。当時、私が所属していた部は、
男性社員はやり手のベテランが多く、ほとんどが30代以上の既婚者、メイン層は40代です。50代も少なくない。一番の若手でも20代後半、しかも両手であまるくらいの数です。
「誰もよくないですよ!ほっとんどオジサンですよね⁉ほっとんど既婚者ですよね⁈」
私は、同僚たちからの忠告も忘れ、ちょっとばかり食ってかかりました。でも、お局様は
気にしません。なおも食い下がります。引き下がりません。
「いいからぁ~。言ってみて~」いやいや、よくないですっ。


私が黙っていると、我慢できなくなったのか、お局様が切り出しました。
「たとえば、A部長とかぁ~」
「鼻息荒いですよね。イノシシっぽいし」
「じゃあ、B課長は?今は少し太ったけど、前は岩城滉一みたいだったんだよ」
「なんか、面影ないですね~。時の流れですかね」
「Cさんとか、素敵じゃない?渋いっていうか、大人の魅力っていうか」
「えっ?Cさん?ぜんっぜん興味ないです」
お局様は、ふうっ、と、ため息をついて言いました。
「くまくま🧸さんって、お子様だね・・・」


社食から戻ると、同じ課の女子社員たちに取り囲まれました。
「おかえり~、無事だった?」
「なんか言われた?意地悪されなかった?」
みんな心配そうな顔をしています。
「大丈夫、変な質問されただけだから」
私が答えると、みんながザワつきました。そして、聞いてきました。
「どんな質問されたの?」
私は、ランチタイムのストレスを発散すべく、ことこまかに報告しました。


私の話が終わると、一同、みな大笑いです。
「でかしたっ!!さすが、くまくま🧸ちゃん、やるやる~」
へっ?どういうこと?
聞けば、A部長もB課長もCさんも、みーんなお局様と社内不倫の噂があった方々
なのだそうです。しかも、噂によると、Cさんは現在進行中なんだとか。
どうしよう・・・私、思いっきり彼らを否定しちゃったんですが💦


私の困った顔を見て、古株の先輩が笑っていいました。
「大丈夫よ。くまくま🧸ちゃんが恋敵にならないのがわかっただろうから。
 でも、やっぱり噂は本当だったみたいね~」


その後、お局様のCさんとの不倫は、20年以上続いたとか。

今日の甘いもの。ちょっぴり季節外れな感がありますが💦オレンジのケーキです🍊
くまくま🧸の作るケーキは、コーヒーやワインに合うものが多いんですが、これは
紅茶一択です😊ダージリンやアールグレイがオススメです☕


くまくま🧸姉さん

私が「やりたい」だけなんですが・・・

今日は朝から冷え込んで、寒い一日でした。急に寒くなったので、紅葉も一気に
進みそうです🍁結婚していた頃は、この季節になると、毎晩、夫に聞いていました。
「明日の朝ごはん、どうする?パン?それとも、おうどん?」
たいてい、夫(元ですよ、元!もと!!)はこう答えていました。「おうどん!」


夫は冷え性で、お腹も弱い方でした。なので、寒い朝のうどんは、体が温まるし美味しいし
いいことづくめだったみたいです。ちなみに、夫のいう「おうどん」は「鍋焼きうどん」
のことです。具材は夜のうちに用意して、朝、一人前の土鍋で、ぱぱっと作ります。具も、
いくつかパターンを用意してマンネリ防止しつつ、栄養バランスを考えます。お漬物と
果物も欠かしません。前夜の残り物の煮物なんかがあれば、一緒に出します。
会社も仕事も、わりと厳しくてハードだったので、とにかく家での食事は美味しくて栄養
バランスが取れて、元気とやる気が出るものを、と心掛けていました。私は、料理が好きなこともあり、内助の功よろしく、食事作りと栄養管理は、わりと楽しく続けていました。


そんな生活が続いていたある日、夫の出張に合わせ、私はひとり実家に帰省しました。
その際、私の帰省に合わせて、元同僚たちが飲み会を開催してくれました。メンバーは、
現役時代に一緒に猛烈に働き、猛烈に飲み、猛烈に語り合った、気心知れた仲間たちです。
久しぶりということもあり、みんな少しばかり飲み過ぎています。話題も、会話の内容も
何の遠慮もありません。本音トークです。


仲間A「〇〇さん(元夫のことです)、だいぶ服の趣味が変わったよね?なんか、
   前よりシュッとした感じだよね。お洒落になった気がする」
私「本当?良かった(喜)毎朝、私がスタイリストしてるの。彼ね、ネクタイだけは
  こだわりがあるから、ネクタイだけ選んでもらって。あとはスーツもシャツも靴下も、
  靴も私が選ぶの」
仲間B「そうなんだ、だからなんだね。前は結構ヨレヨレだったのに」
私「(ヨレヨレだなんて、怒)帰ってきたら、上着はスチームかけて、パンツはプレッ
  サーにかけてるし。靴にも脱臭剤入れてるし。スーツはこまめにクリーニング
  出してるし。ワイシャツは、うちで洗ってアイロンかけしてるし 」
仲間B「そんなことも?くまくま🧸ちゃんが?」
私「もちろん。靴磨きもしてるよ。時間あるからね、専業主婦だし、まだ子供もいないし」
仲間C「会社の人、遊びに来たりするんですか?ご飯食べにきたりとか」
私「うん。たいてい、昼休みに電話がきて『今日、〇〇と〇〇連れて帰るから、夕飯
  頼むね~。お酒は補充して帰るから』って感じ。それから買い物して用意して・・・」
仲間C「当日の昼に電話だとぉ?〇〇のくせに、生意気っ!」
義実家との付き合い、休日の過ごし方、その他もろもろへの質問に、私は聞かれるままに
答えていました。そして、ご飯のメニューのことを聞かれたとき、秋冬の朝ごはんの話を
したところ、みんなブヒブヒ怒り出しました。
一同「なんだとぉ~!朝から鍋焼きうどんだとぉ~!何様だよ~!」


そして、仲間のひとりが、キッと目を吊り上げて、私を見ていいました。
仲間D「〇〇さん、くまくま🧸ちゃんに、そんなことまでやらせてるの?」
仲間A・B・C「ムカつく~!」
んっ?私、別に、やらされている訳じゃないんだけど。好きでやってるんだけど。
どうして、みんな怒っているんだろう。
私「あのね、やらされている訳じゃないの。私が、やりたいだけなの。
  だってほら、お仕事大変だし、仕事以外は楽させてあげたいし」
一同「いや、そんな大変な仕事してないから!そんな甲斐性ないから!」
  
時が経ち、いつしか私も、「やりたい」から「やらなくちゃ」へ、
そして「やりたくない」「やる気もない」になっていったのでした・・・。

今日の甘いもの。くまくま🧸作、アプリコットのタルト。
アプリコットは缶詰のものを使用。少しお洒落にしたくて、ピスタチオを飾って
みました😊アプリコット、ちょっと小さかったのが残念💦数も少なかったな。
果物はたっぷりが良いですからね💓次回はアプリコットまみれにしちゃおう(`・ω・´)b


くまくま🧸姉さん